半蔵門線
東京メトロ半蔵門線
- 路線名称
予定していた駅の中で他路線と接続しない駅が唯一、半蔵門駅だった事からと言われている。
※2018年3月までは水天宮前駅も接続無しだったので、真偽の程は不明
諸説あるが、皇居(江戸城)の門のひとつで、この門の警備を担当していた、徳川家康の家臣服部正成・正就の通称「半蔵」から半蔵門となった。
この半蔵門は甲州街道の起点となっていて、とても重要な裏門だったらしい。
- 概要
・銀座線の混雑緩和を目的としたバイパス路線
・東京急行電鉄(渋谷駅-中央林間駅)、東武鉄道(押上駅-南栗橋駅) と相互直通運転をしている
・水天宮前-押上間は、首都圏及び東部の人口増加対策として延伸
・営団が開業した7番目の路線
※水天宮前-押上間が開業し、全開通したのが2004年。これは民営化され、東京地下鉄になる前の帝都高速度交通営団としては最後の新規開業区間になる
・路線カラー パープル
・路線記号 Z
・路線距離 16.8km
・起点 渋谷駅
・終点 押上駅
・駅数14
・14駅全てが地下に位置する
・全開通までの期間が最も長かった路線
半蔵門線は、世界的な不況から財政面での苦労と、環境悪化を懸念していた九段地区の住民による一坪反対運動によって、開業から全開通まで約四半世紀もの歳月を費やした。
※反対運動がおきた三越前駅-半蔵門駅間だけでも、着工から開通まで1973年-1989年と、約16年も掛かっている
この一坪運動とは、
対象とする土地を1坪(3.3m2)以下まで細分化し、地権者(全国各地)を増やす事で、主に土地収用を煩雑化を目的とした反対運動である。
話し合いでは解決に至らなかったため、営団は強制収用の申請を行う。これにより、東京都収用委員会の裁決で強制的に地下使用が認められた。この補償金は1人当たり下は182円、上は3088円で、北は北海道、南は九州までの約300人の地主に手渡しした。
さらに技術的努力では、泥水加圧式シールド工法を採用し、地上への影響なく工事を進めた。
※一部トンネル工事には約8年費やした
今では当たり前になっている地下鉄だが、調べてみると思った以上に複雑で、改めてこの当たり前に感謝しなければと思う。